【活動報告】山口 一記。※フィリピン編※

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7月に続き弊社常務が業界若手メンバーと共に、今回は日本を飛び出しフィリピンへリサイクル業の未来予想図を模索しました。
人口約1億人弱であるフィリピンの首都マニラへは羽田から飛行機で4時間程度、年間の平均気温は30度。
日本と同じ島国であり、大小7000以上の島で構成されています。気温以上にアツいこの国のスクラップ情勢や如何に、是非ご一読ください!

今回は業界の同業者の方々とITとスクラップという2つのテーマを設定して11月17日より3日間フィリピンのマニラへ視察に行きました。視察先企業の固有名詞を控えさせて頂きたいので、A社(鉄鋼メーカー)とB社(地場のスクラップ問屋)とC社(日本発のIT企業)とさせて頂きます。加えて、定量的な情報は割愛してますのでご了承下さい。主観的に3社を視察して感じたこと、フィリピンを目で見た上での全体感の3つの視点で感想を述べます。
 まずIT企業はC社においては、フィリピンの経済格差という大きな課題に対して、「モビリティサービスの提供にて多くの人を幸せにする」というビジョンを実践していたことに感銘を受けました。具体的なサービス内容は、車を購入したくて与信が通らない人に対して、同社のサービスで乗れるようになれます。なんと支払が滞ったら、デバイスが作動してエンジンがかからなくなる仕組みを作りました。これにより、与信が今まで通らなかった人も通るようになり、働くことができるようになったのです。またサービスインしてから今までの苦労話なども心にしみました。私たちの同業内での話合いとしてスクラップ業界でAI化できることは何か?と手段から考えていました。それには明確な目的がなかったです。考え方の順序を改めて構築した上で手段としてIT化する。つまり演繹的な考えではなく、帰納的な課題設定をしなくては対象者への共感性は生み出せないと思いました。

 スクラップでは、メーカーA社と問屋B社の2社を視察しました。今後、フィリピンでは経済成長に加えてドュテルテ大統領の“ビルド・ビルド・ビルド”の政策の影響もあり、スチールアジアを中心に粗鋼生産が伸びることが確実とされる。輸出国から輸入国になる場合に日本屑も当然候補に挙がるわけだが、現状の品質が良く(Steel Asiaでは切断後に磁選別と振るい機)日本屑のH2ベースはダスト量の関係で受入が難しいのではないかと感じました。また、B社のオーナーからは今後のゴミの話や日本の雑品に対する捉え方(mix garbageと言っていた)を目の当たりにし、結局のところ上級屑のみの受入に落ち着くのだろうという印象を持った。

 最後に全体を通して移動時間が非常に長かったこの3日間。大きな理由は交通渋滞である。経済格差から都心部に人が集まりすぎており、インフラ整備での解決ももちろんだが、人が分散するような戦略があるとさらに良くなるのではないかという印象を持ちました。今後は、経済成長戦略と同時に環境配備がついて回った場合に、渋滞を引き起こしていた車(車検がない為、ずっと使われている車輌が多い)に矛先が来る気がします。そうなった場合に人によっては仕事の機会を失うことも考えられる為、環境対策と経済成長の矛盾が生じるのではないでしょうか。